チー牛(ちーぎゅう)とは、牛丼チェーン「すき家」のメニューである「とろ〜り3種のチーズ牛丼」の略称。または、そこから転じて、日本のインターネット上で生まれたスラングの一つ。主に人物像を揶揄する言葉として用いられる。
この言葉は、2018年頃からインターネット掲示板やSNS上で広まり始めた。きっかけとなったのは、「三色チーズ牛丼(特盛・温玉付き)」を注文しそうな人物として描かれたイラストである。このイラストは、メガネをかけ、無精ひげがなく、やや内向的な雰囲気を持つ青年の姿であった。これが「チーズ牛丼を好む人物像」として定着し、やがて「チー牛」という略称が生まれた。
「チー牛」は、時に自虐的なジョークとして使われることもあるが、主に内向的・陰キャ的な人物を指す揶揄的な表現、オタク文化に精通しつつも、自己主張が少ない人物像を指し、容姿や性格に関するステレオタイプとして使われる。
上記のようなニュアンスがあることから、差別的・侮蔑的な意味合いを多分に含むため、対人関係やネットコミュニケーションにおいて、使用には注意が必要である。